稀記

坂口美紅です。

うるう

閏の日のことを書く


卒業論文みたいなものを、
「エッセイストかっ」
と突き返された事のある私は、
せっかく四年に一度だから、閏の日のことを書く。



今日は沢山歩いていた。


大きな敷地内の外周、塀の中は工事中
いつからかは知らない今日も、工事中


響くドリルの音や、金属同士がぶつかる音、

 

この、どうやって組んだんだって足場の中に、それぞれの役割を持った人たちが今日も作業を続けている。

こんなに大きな中に、君だけの役割を持って働いている。


ふと、もし旦那さんがこういうところで働いて、
お金を稼いで来てくれる人だとしたら、


あの高い足場の上、今日も働く君だとしたら、

それはめちゃくちゃに格好良いなぁ。

その背中を思い浮かべ、勝手に尊敬した。


それから、


すんごい色んな、
国の建物の外周を歩いた

門の前で立っているだけの人も、ここまでには訓練を経て、
今日のポカポカした平穏な日々に立っているんだなぁ。


消防、警察、自衛隊


彼らが、その制服を着るまでの日常は、私にとっては非日常で、得体の知れない時間であって、

このポカポカした昼に立っている姿すら、私には格好良い。


結構遠くの方ですれ違ったジョギング中のおじさんと、結構歩き進んだ先で、再びすれ違った。

この、私は終わりを知らない程途方もない外周を、一周回ってきたんだね。
ちょっとそこまで、
のジョギングじゃなかったんだ、ランニングだったんだね。


凄いねこの距離を、
半袖半ズボンで、

なんか格好良いね。



今日はまだまだ歩いていた。


大きな公園の外周、
犬を連れた人が沢山歩いていた。

いぬは生活を豊かにしてくれるね


リードの限界をもろともせず、
前に進む気持ち姿はもう、

格好良い。


私はこの先、再びいぬを買う事はあるのかなぁ、
なんて、
柵の向こうの賑やかなドッグランを見つめながら、ポンポンと湧き上がる思い出に浸ってみたり、

して。


そうして歩いて、


帰りはお得なスーパーで野菜やお肉を買って、

交番に出前が届けられたのを、横目で見届けて、


切れたみりんを他のお店で買い足して、

ついでに桜餅を買ったりもして、

そうしてお家に着いた、そんな今日でした。



さて、次の今日は、また四年後ですか。
お楽しみにね、私。

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