頬杖をつきながら不規則に揺れる背中達
一般教養、座学
教室に入ってすぐの、一番後ろの席
講義をBGMに、机下からおしゃぶり昆布の梅を取り出して静かにしがむ。
これが平成最後の
というより人生最後の、後期授業始まりである。
先生は丁寧に謙遜しながら自慢話をしている。
学校。
もう次の春からは無いのか、なるほど。
遠くの先生の目線を気にしながら、顎を動かすタイミングを見計らう。
後ろのドア付近は、授業が始まっても人通りが多い。
遅れてきた人は教卓前の資料を取りに行く。
知っている光景
これも懐かしくなる日が来るか
前から二列目の人の鉛筆キャップが高い音をたてて床に転がった。
その人は一向に拾いに行かない。
だけどソワソワしている。
今日は雨、
「雨、一限、授業始まり」
良いね。 良く起きれたね。
散ッ!