稀記

坂口美紅です。

吹いた息は空の青さの肥やしに

私は今、福神漬け。

単品のつもりで歩いていても、

ひょいとカレー皿の端に乗せられるのです。

あぁ、全てはカレーありきだったのかもとさえ思うのです。

 

カラスが坂を歩いていました。

それを見て、思ったのです。

トリは翼があるから飛べるけれど、その前に足があるではないか!と

まず、歩けるではないか!と

 

だからそれを見て、思ったのです。

自分の持っているもの、見直してみよう。と

 

私は何になろうか

もう、無意識下の福神漬けはいやだな。

私は強くなりたいのだ。

 

 

心地よい春の風は、

目と鼻に痒みをもたらしながらも、

私の表面に着いたアカやサビを

どこか遠くの、温かい島へ、スーーッと運んでくれるのでした。

 

散ッ!


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